木曜日のF1公式サイトでのインタビュー記事より
1. 参戦を知らされたタイミングについて
「実は昨日(木曜日)のことでした。念のためにシミュレーターに乗っていたんです。セッションの途中で『よし、君が走ることになったから、通常のレースウィークと同じようにシミュレーター作業を続けよう』と聞くまでは、午後の半ばまで本当に(参戦できるか)分かりませんでした」
2. 前戦オランダGP(ザントフォールト)を終えてのチームの反応
「(チームの反応は)間違いなくポジティブなものでした。デブリーフ(反省会)の後に僕が『今シーズンも頑張ってね、楽しかったよ』というようなことを言ったら、チーム代表のアラン(・パーメイン)から『また君が必要になるかもしれない——来週も必要になるかもしれないから、準備をしておいてくれ』と言われたんです。
あのレースを経て、彼からの信頼をより感じることができました。もしあそこで本当に酷い走りをしていたら、この世界は何が起こるか分からないですし、今週走るチャンスは巡ってこなかったかもしれません。だから、とてもポジティブなことだったと思っています」
3. イタリアGP(モンツァ)への準備について
「(次のレースも走ることを想定していたので)いつものレースウィークのように、かなり落ち着いて過ごせました。オランダの時はすべてが突然の出来事でしたが、今回は(アイザック・ハジャー選手が負傷したあとのため)より覚悟ができていましたし、準備も整っていました。
そのおかげで、2026年の中で最も健全な1週間を過ごせたと言えます(笑)!本当に準備は万端で、これまでになく走る用意ができていると感じています」
4. モンツァ最大の挑戦「エネルギーマネジメント」について
「幸いなことに、オランダ(ザントフォールト)はエネルギー管理が最も簡単なトラックの一つだったため、マシンにスムーズに適応することができました。
しかし、ここ(モンツァ)はエネルギー展開(デプロイメント)において最も難しいトラックです。シミュレーターでもそれがどれほど異なっているかをすでに体験しており、今回の(新)レギュレーションによる挑戦をリアルに突きつけられています。
だから、エネルギー管理のために『早めにブレーキを踏む』といったことなどを本当に練習しなければなりません。シミュレーターでは、自分はもっと速く走れると分かっているのに(バッテリーを使い果たすとトータルのラップタイムが遅くなってしまうため)それができないので、本当に奇妙な感覚でした。これが自分にとって最大の挑戦になるでしょう」
5. レース(決勝)での戦いについて
「決勝レースの状況はさらに難しくなると思います。エネルギー管理を駆使した他車との戦略的なバトルはまだやったことがありません。他のドライバーたちは、追い越しや防衛のためにバッテリーを使った後、マシンがどういう挙動をするかをすでに分かっています。僕はシミュレーターでしかそれを知りませんし、オランダは(バッテリーの)パワーが最も必要とされない場所でした。
ショートラン(予選想定)に関しては、フリー走行もあるので自分だけに集中すればよく、そこまで心配していません。でもレースでは、状況を先読みしてプロアクティブ(能動的)に動かなければなりませんよね。そこはオランダの時よりも確実に準備をして臨まなければならない唯一の部分です」
6. 今週末への意気込みと、モンツァとの“相性”について
「フリー走行1回目(FP1)で、このエネルギーに関する事柄がどれほど難しいかを確かめてみるつもりです。まだ実際にはどうなるか分かりません。ただ、マシンのペースは良いですし、今回はアップデートも持ち込んでいるので楽しみにしています。
オランダの時はルーキーのような気持ちでレースに飛び込み、とにかく多くを学ぼうとしました。スプリントフォーマットだったので時間も非常にタイトでした。
今回は、エネルギー展開や、1ラップを通して(バッテリーを使うのを)我慢することなど、練習しなければならないことがたくさんあります。自分はルーキーだと思って、すべてを学び、チームからの指示をひとつも聞き逃さないように取り組むつもりです。
ここでは良い結果を残したいです。実は、これまでの5年間で3回のリタイア、2回はスタートすらできておらず、ここで良い結果を残せたことが一度もありません。この場所に何があるのかは分かりませんが、せっかく得られたこのチャンスを活かして、今度こそ幸運を掴み取りたいです」


